建築を通じて考える環境とエネルギー

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2013日射遮蔽

今年は昨年よりさらに早く30℃オーバーとなった北海道
新築住宅も冷房完備はまるで当然のようですが、ちょっと待ってください。どうして家の中が暑いのかよく考えてから行動に移しませんか。
外気温のせいで家の中も暑いと信じている方がとても多いようですが、
外気温が札幌で32℃オーバーだった今日の夜の外気温は24時現在で21℃です。室温が夜にこの温度だったら快適を通してタオルケットが必要ではないかと感じます。
たとえば外気の最高気温32℃最低気温24℃だとしても平均気温はたぶん27℃くらいです。この平均気温に室内がなっていれば何とか快適に過ごせるのではないかと思います。
さらに寝室の温度が24℃くらいになれば快眠もかのうとなります。
そこで一昨年から取り組んでいて2年が経過したことが二つあります。
一つは日射による熱戦の侵入を防ぐサンスクリーン。
もう一つは室内にこもった熱気を速やかに出す大量換気(掃気)
簡単に言うとサンスクリーンはすだれの現代版ですし、大量換気は熱容量の少ない昔の家で、とても風通しが良い状況を作ることとほぼ同じです。
しかし冬の快適さ、エネルギー消費削減を成り立たせなくてはなりません。さらに緑は減り住宅は密集しているのでこの悪化している環境の中でも有効なシステムでなくてはなりません。
そこで参考になればと思い、自宅の夏の準備についてのお話です。
今年は7月前半からすごい暑さで自宅に早々日射遮蔽のスクリーンを取り付けました。一人で30分くらいの簡単な作業でしたが、これだけでとんでもなく汗が噴き出ました。
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取り付けたのは7月8日午後3時です。午後5時に表面温度を測ってみました。
まずは西の直射が当たり続けたガルバリュム鋼板部分の表面温度です。この時点で50℃を維持しています。
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次に同じ西側の煉瓦面です。金属のほうが高いと思ったのですが意外と高いです。さらに直射を浴び続けた外壁白セメント塗り壁部分です。白という色が幸いしてかダークな仕上げと比較すると10℃くらい下がりますがそれでも40℃を超えています。外気温はすでに27℃くらいまで下がっています。
そこで日陰部分の白壁です。ほぼ外気温の28℃まで下がっています。次の写真はずっと木陰に名ていた部分ですがさらに表面温度は下がります。木々による日射遮蔽と風通しの良さだと思います。私が目指している暑い夏の温熱環境の目標はこの木陰のイメージです。
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外壁で日射熱の遮蔽効果はこの短時間でもかなり明らかになります。
実際に夏の室内の暑さは外気温よりも日射熱や生活発熱がこもることが最大の原因です。まず日射による熱量を窓から侵入させないというのが夏を快適に過ごす前提となります。ちなみにこのスクリーンは安価でかつ熱線反射率が95%ととても高く、さらに光を通すのでさほど室内は暗くならないという優れものです。日よけの室内側ロールスクリーンより明るいくらいです。
それでは室内の温度を測っていきます。
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まずは少し地面に埋まったリビングです。23℃ととても涼しい状況です。窓はとても大きいのですが北側なので直射が入りません。普段からとても快適な空間です。ただその分湿度が高くなりますので注意が必要です。
余談ですが北側は暗いと洗脳されている人が意外と多いです。いくら説明してもわかってもらえない。
でも説明した後にこの部屋は北向きですよというと驚かれます。個人的にはもう少し自分の頭でイメージを作ってもらいたいとよく思います。
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ダイニングの壁面の温度は27℃です。中二階になっていて、やはりリビングからみると大分暑いです。それでも風が流れれば十分快適化と思います。そのために大風量の換気システムを一昨年から設置しました。測定時は使用していませんが。建物の最上部に設置して時々回すと家じゅうの熱気があっという間にぬけます。ちなみにこの後このシステムを回すとあっという間に外気温になりました。ただ止めると室温が少し上ります。
最後に最上階の寝室です。さすがに一番室温が高いです。
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実は2年前まで夏の暑い日はとても使えない部屋でした。簡単に室温40℃に達します。しかしこのスクリーンを付けただけで室温はぐっと下がり29℃さらにこの後大風量のファンを併用すると26℃まで下がりとても快適な空間になります。
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by kenchiku2012 | 2013-07-09 01:00